ゲンスブール・ナイト&デイ


サエキけんぞう氏が主催するイベントは、毎回いろんなジャンルのミュージシャンが登場するのが楽しみです。今回の顔ぶれは、さらに多彩でした。

「お色気スパイ歌謡」というキャッチフレーズで昭和レトロな雰囲気を押し出した、その名はスペィド。MySpaceでは見ていたけれど、ライブは初めてです。なかなかキュートで楽しいステージでした。鴬谷の東京キネマ倶楽部でやったりすると、すごくはまるでしょうね。セクレタリ・ア・ゴーゴーズという4人組の女の子が着ていた、ベレー帽に吊りスカートのユニフォームもgood。

シャンソンを生で聴く機会がほとんどないままこの歳まで来たのは、シャンソン独特の歌い方(特に日本語の)がどうも苦手という理由からでした。でも、この日聴いたクミコさんのシャンソンは、ふしぎと素直にまっすぐに、気持ちの中に入ってきました。歌詞を自分の過去や現在の生活に重ねて聴いてしまうのは、シャンソンがそういうものなのか、自分が歳を取ったせいなのか。ともあれ、すばらしい歌声でした。

サエキけんぞうとClub Je t'aimeは、ゲンスブール作品を中心にフレンチ・ポップスのナンバーを演奏。この日クミコさんも歌ったゲンスブールのデビュー曲「リラの門の切符きり」では、サエキさんがフロアを歩きながら、切符を切ってお客の口にくわえさせるという、いつものパフォーマンスがありました。この曲では駅員の帽子をかぶることが多いようですが、この日はオープニングから最後までスシのかぶり物。スシ頭シリーズの3代目、「正面から見たわかりやすさ」に配慮したという鉄火巻きのかぶり物は、マグロのサシの入り方もいい感じです。

それにしても、自由でカオスなイベントでした。フレンチというくくりも、もはや怪しげ。ゲンスブールやフランスといったキーワードがどこかにあれば、あとは何をやってもOK? 本格的なシャンソン歌手とオタ芸炸裂のアイドルが同じステージに立つイベントというのは、ほかではちょっと考えられません。食い合わせを無視したいろんな具材を豪快に串刺しにして焼き上げた、謎のフレンチ風焼き鳥という感じ。でもなんでか旨いんですよね、これが。


「Gainsbourg Night&DayonSunday」 2009/06/07 渋谷 SECO LOUNGE
クミコ、エイプリルズ、その名はスペィド、Baguette☆Bardot(a.k.a-toastgirl)、黒崎真音、ピョンガルー(うさぎのなみ平とカンガルー鈴木)、田ノ岡三郎、松蔭浩之、elect-link、原田夏実、サエキけんぞうとClub Je t'aime、DJ コウキ、きうぴい
 
 






Posted: 火 - 6 月 9, 2009 at 03:05 午後          


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