制服観察Clip・新宿  1996

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 女子高生が使う駅に「通学駅」と「道草駅」があるということは、これまでにも繰り返し書いている。さて、では都内で最大級の「道草駅」はどこだろう。いろいろ候補はあるが、やっぱり新宿駅ということになりそうだ。

 
 もともと新宿区は、女子高の乏しい地域である。「旧」都心の千代田区には12校もの私立女子高があるのに、ここ「新」都心には、女子高がわずか三校しかない。学習院女子高等科、目白学園、そして成女。このうち学習院は早稲田、目白学園は中落合にあって、どちらも新宿駅にはほど遠い。残る成女も新宿駅からは一キロ以上離れた場所にあり、最寄り駅は都営新宿線の曙橋となっている。結局、この駅から徒歩で通学している区内の高校は、新宿御苑近くにある、私服の都立新宿高校だけなのである。
 そんなわけで、地元の女子高生にはまったく恵まれない新宿駅周辺だが、そのかわり、他の地域からここへ道草にやってくる女子高生の数と種類は、半端ではない。

 

 たしかに第一印象でいえば、渋谷のセンター街や上野のアメ横などのほうが、女子高生密度は濃く感じられる。しかし、人の流れが一点に集中するこれらの繁華街と違い、新宿の遊び場は面としての広さを持ち、さらに大規模な地下街を抱えている。女子高生の絶対数では、東京の他の街に、決してひけを取るものではない。24時間いつでも制服姿の女子高生を目撃できることにおいても、新宿は第一級「道草駅」の風格を持っている。